【Die With Zero 感想】「FIREだけが全てじゃない」と悩むあなたへ。最高の人生を送るお金の使い時

FIREを目指して貯金を頑張っているけど、「本当にこの目標でいいのかな?」「いつお金を使えばいいんだろう?」と漠然とした不安を抱えていませんか?「お金は天国に持っていけない」という言葉が頭をよぎることもあるかもしれません。

この記事を読めば、お金を貯めることの「意外な落とし穴」と、あなたの人生の幸福度が最大化する「お金を使うべき年齢」が明確になります。私自身の体験談も踏まえ、今日からできる行動計画が見つかりますよ。

同僚の推薦やYouTubeで「人生観が変わる」と話題の本書を読破した筆者が、正直な感想と具体的な学びを包み隠さずレビューします。


『Die With Zero』の基本情報と、私がこの本を手に取ったきっかけ

『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』は、ヘッジファンドマネージャーであり、実業家でもあるビル・パーキンス氏が書いた自己啓発・ビジネス書です。

  • 本書は「死ぬ時にお金をゼロにする」という極端なルールを掲げ、人生の経験(思い出)を最大化するためのお金と時間の使い方を説いています。
  • 私自身、ある程度の貯金ができてからお金を使おうと考えていましたが、同僚に進められたこと、そして「人生観が変わる」というYouTubeでの評判を見て、その考えが本当に正しいのかを知りたくなり手に取りました。
  • 期待していたほど人生観はガラッと変わりませんでしたが、ある重要な点、「体験の価値」に対する認識が大きく変わる、良い発見があった一冊です。

【筆者の実体験】「貯金信仰」が奪っていたかもしれない体験の価値

かつての私は、「贅沢はせず、ある程度お金が貯まってから使い出そう」という貯金信仰の持ち主でした。しかし、本書を読み、その考えがいかにリスクを孕んでいたかに気づかされました。

  • 本書の主張である「歳を言ってから使う事は体験の価値を損ねている可能性がある」という一文は衝撃でした。体力と時間がある若いうちにしかできない体験に、投資できていなかったかもしれないと反省しました。
  • 「お金を貯めすぎるのも良くない」という教訓を受け、今から人生の「経験」に焦点を当てた支出計画を具体的に立て、実行に移していきたいと思っています。
  • 私たち読者も、「老後の楽しみのために」と先延ばしにしている行動が、本当に後悔の種にならないか、一緒に考えてみましょう。

習慣化できた理由:複利効果を生む「経験の配当」という考え方

この本が他の類似本と一線を画しているのが、「経験の配当」という概念です。

  • 若いうちに大金を使って旅行やスキル習得といった「経験」に投資すると、その「思い出」が残り、その後の人生で何度も喜びや気づきという「配当」を与え続ける、というものです。
  • 20代の経験は70年間の配当を生みますが、70代の経験は20年しか生みません。この複利効果を考えると、お金を使う最適な年齢があることが論理的に理解できました。
  • 私がこの本で一番感銘を受けた核は、お金を「人生全体の幸福度を最大化するためのツール」として捉え直すという点です。

『Die With Zero』の核心:なぜ26〜35歳が「人生最高の使い時」なのか

本書の最もキャッチーで、私自身も深く共感したメッセージ。それが「お金を使うのは26歳から35歳までがベスト」という主張です。

  • ビル・パーキンス氏が提唱する、「人生の3大リソース(お金・健康・時間)」が最もバランスする時期こそ、最高の使い時だと解説します。
  • この時期は、ある程度経済的な基盤が築けてくる一方で、体力も時間もまだ十分にあるため、肉体的にハードな体験(長期旅行、留学、子育てなど)に投資できるからです。
  • FIRE目標を達成したとしても、70歳になってからではできない体験があります。この本は、FIRE後の人生の豊かさを担保するための「最高の投資戦略」を教えてくれています。

「FIREだけが全てじゃない」と悩むあなたに響く独自の視点

FIREを目指す過程で、「本当にこのまま貯金だけでいいのか?」と立ち止まっているあなたにこそ、この本は強く響きます。

  • 本書は単なる浪費を推奨しているのではなく、「お金を使い切る=人生という名のバッテリーを最後まで使い切る」という、後悔のない生き方の本質を教えてくれます。
  • FIREの次のステップとして、貯蓄額を目標にするのではなく、「人生の経験値」を目標に切り替えるきっかけを与えてくれます。
  • ただし、この本はあくまで経済的な土台がある人向けです。生活に困窮しておりまずは貯蓄を最優先すべき方や、本書の主張を極端な浪費と誤解する方には、現時点ではおすすめしません。

正直な感想:人生観は変わらなかったが「体験の価値」は発見した

YouTubeやSNSでは「人生観が変わる」と紹介されていますが、私の読後の率直な感想は「そこまで人生観は変わらなかったかな」というものでした。しかし、それはネガティブな意味ではありません。

  • 著者のメッセージはシンプルで一貫しているため、既に同様の考えを持っていた人にとっては「再確認」となるかもしれません。
  • それでも、「歳をとってから使う事は体験の価値を損ねる可能性がある」という、お金を使うタイミングの重要性を発見できたことは、人生の行動計画を大きく変える最高の収穫でした。
  • 本書を読む際は、「全額使い切る」という極端な言葉に惑わされず、「人生の幸福度を最大化するための戦略」として捉えるのが、最も賢い読み方だと感じました。

まとめ:お金は天国に持っていけない。今日から計画的な「経験の投資」を始めよう

この記事では、『DIE WITH ZERO』の核となるメッセージと、私の実体験に基づく感想を共有しました。

「お金は天国に持っていけない」からこそ、人生の3大リソースが揃っている「今」、そして「若いうち」にお金を経験に投資することが、人生全体のリターンを最大化します。

  • いますぐ、あなたが「体力があるうちにやりたいこと」のリストを作りましょう。
  • その経験に投資するための具体的な支出計画を立て、貯蓄の一部を「経験投資枠」として確保しましょう。
  • 本に書かれている「経験の配当」について深く知り、行動を起こすために本書を購入して読み進めることを強くおすすめします。

本の基本情報(アフィリエイトリンク・購入リンク用)

項目内容
書名『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』
著者名ビル・パーキンス(著)
翻訳者名児島 修(訳)
出版社ダイヤモンド社
発売日2020年9月29日

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